AdviceHPについて

AdviceHP は、株式会社 紙舘島勇 のネット部門として機能していますが、実質的にはたいしたことをしていません。
ではなぜそんなことをやっているのか? あるいは なんでできるのか? と良く聞かれるので、ここに書いておきます。
もちろん大半の方は興味がないでしょうから、読み飛ばしてもらって構いません。

AdviceHP を立ち上げるまで

株式会社 紙舘島勇 代表取締役社長 は、その昔、家業とは全然関係ない仕事をしていました。
それは家業を継いでしまえば、その他のことは学べなくなると思ったからです。
時は1989年。当時、家庭用のPCが一般的ではなく、でも今後必ず必要になるツールとして注目されていた「プログラミング」の勉強を始めました。
東京ではすでに専門学校が開校されていて、就職率の良い学校も多く存在しました。
今はなき早稲田電子専門学校へ通い、まだ企業でも導入間もないC言語を勉強しました。
1990年にCADメーカーに就職、職場でC言語を使ったプログラミングをしていました。
当時はバブルがはじける直前。引く手あまたの就職活動も、家業を継ぐため途中で退職するつもりだったので、あまり選り好みもせず流れのままに就職しました。
その後バブルがはじけ、本社が神戸にあったのでそちらの異動の話しもあったのですが、良い機会とばかりに退職し、家業を継ぐために帰ってきました。

1994年。この時はまだ「合名会社 島勇紙店」であった実家に就職。
かなり無理をしてPC-98シリーズ(NECだったかな?もうさすがに忘れました)を購入し、C言語で請求書印刷プログラムを作りました。
きちんと月間で繰越とか、データーベースを使わずに(なかったからだけど)100件以上管理できる内容です。そう言えばドットプリンターだったなぁ…記憶媒体はでっかいフロッピーディスク(柔らかいやつ)だったもんなぁ(笑)

そして翌年、社会現象となるWindows95発売。さすがにすぐには購入できず、Windows98が出るころにやっと95を購入。
さすがにC言語でソフトを作る事はできず(一応勉強しましたけどね)、HTML言語の習得に時間を費やします。
Windows98と言えば、それまでテルネットだった外部接続が、インターネットの出現により一気に加速しました。
HTML言語を覚えようと思ったのは、ホームページ製作が今後必要になると考えたからです。まあ結果的に当たりだったわけです。

1998年。初めて島勇のホームページを製作しました。
当時、あまり大きな写真は使えず、通販など考えも付かない時代でした。
ホームページを作成するにあたり、兄から譲り受けた「Photoshop」「Illustrator」を使い始めました。(兄は出版関係者)
こんなプロユースのソフト、使いこなせるわけがありません。でも新しもの好きだから使ってみたいし。
もちろん周りに持っている人はおらず、兄に聞くか、印刷業者(といっても当時の松本で導入しているところは数件)に聞くしか方法がありません。
なにせ「4」です。CS4ではなく。ただの「4」
そう言えば良くフリーズしたなぁ…PhotoshopからIllustratorに作業移すために再起動しなきゃいけなかったり。懐かしい…

そうしてプログラムよりも、ロゴや印刷物のデザインをいくつか請け負うことが多くなり、そろそろ注目され始めたホームページの製作も少しずつ増えていきます。
島勇として請け負っていても良かったのですが、一度「和紙屋の領収書では会計的にあまり…」と言われたことがあったので、隠れ蓑的に「AdviceHP」を名乗るようになります。ですが、基本的には島勇としての事業です。

時代はインターネットの普及とともに広告媒体や情報発信がサイトに移行していきます。ですが、個店がサイトを持って運営するという時代ではなく、まだまだ試行錯誤の時代。でも今後必ず商売に結びついていくことは確信としてありました。

相変わらず周りには教えてもらえる人は少なく、むしろ教える方が多く、参考書を読み漁るしか勉強方法がない時代でした。
この頃になると、秋葉原に自作PCのショップが目立つようになります。その流れに影響され、ついにPCを自作するようになります。
当時はメーカー直営も少なく、PCを購入することはなかなかハードルの高いことでした。そのへんのアドバイスとネット環境も整えてあげるという、PC関係の便利屋さん的な仕事が増えていきます。
その後、Web製作の技術も進み、Javascript、CGI、CSS、PHP と覚えていきます。あまり違和感なく覚えられたのは、C言語を習っていた結果でした。includeとか変数の扱いとか連想配列とかモジュール思考とか、そのまま流用できる考え方ですよね。いやー他の言語に進まなくて良かった。

現在、独学ながら続けてきたホームページ作りも、Wordpressを使ったCMSに移行し、独自ドメイン取得、レンタルサーバーの手配、サイト構築、SNS整理整頓、レジ周りのキャッシュレス化あたりも対応しています。
IllustratorとPhotoshopを使えるので、店舗ロゴデザインやカタログ、メニューなどの印刷レイアウト、さらにそれら印刷手配まで承っています。
Windowsからは離れ、いまやMac信者。でもWindowsも変わらず対応します。新規購入のアドバイスや初期設定なども承ります。

もちろん本業は家業の和紙屋です。
手の届く範囲でPC関係、ネット関係をお手伝いしているため、県外は対応していません。
長く続けていますが、確固たるバックボーンはないので、いつまで経っても素人に毛が生えた程度です。

そんな AdviceHP ですが、個店経営の負担になるようなサイトは作りません。(労力の負担はかかりますが)
周りの同業者に安くしすぎて良く怒られますが、まずはサイトを持ってもらうために、店主の手が出せそうな金額を提示しています。もちろん、Webが商売に有効なツールとしてもっとお金を掛けても良いと思ってもらえたら、そして自分の手に負えない案件が要求されたら、プロの方々をご紹介しています。
あくまで「素人に毛が生えた程度」..まあそれなりに自信はありますが…

今後も進んでいくIT関連の勉強を続け、できる限り個店、それも松本市の魅力あるお店の手伝いができればいいなと思っています。

AdviceHP(株式会社 紙舘島勇 IT部門)
責任者 兼 (株)紙舘島勇代表取締役社長
伊藤 慶